2021第2回夏休み読書会開催
2021第2回夏休み読書会が、8月20日(金) 18時30分からじばさん三重にて開催されました。
永井博総合政策学部教授が講師を務め、小説『赤ひげ診療譚』(山本周五郎著)および映画『赤ひげ』(黒澤明監督)を取り上げ、両作品の共通点と相違点を挙げ、解説しました。
前者については、“貧困と無知”や“貧者の中の格差”という現代性を帯びた問題を扱っていること、そして、後者については、青年医師の保本登の成長譚が、映画では重要なテーマとなっているが、小説ではそれほど強調されていない、などの説明が同教授からありました。
質疑応答においては、来場者から「作家によって、最後まで一気に書き上げるタイプと少しずつ書くタイプがいますか」との質問があり、永井教授から「様々なタイプの作家がいますし、同じ作家でもたとえば雑誌や新聞に連載される場合には、少しずつ書いて、一話ごとに話の山場を設定したりする」とのコメントがありました。
夏休み読書会にご来場くださいました皆様には厚く御礼申し上げます。